『DXで解決』などと言う妄言に騙されてはいけない
『DXで解決』などという妄言に騙され、何でもシステムを導入すればラクになるなんて、単純な考えを持つことはないと思いますが、念の為にお伝えしておきます。知識もないのに、そんな話に飛びつく人間は、これからの時代、AIに仕事を奪われることが必須で、都合の良いフェイクニュースに騙されることになってしまいます。情報過多の時代、その情報の真偽を判断できないと、とんでもない災難に飲み込まれてしまうのは明らかで、まさか自分が・・・自分は大丈夫なんて思うことが危険なのです。こんな話をお伝えしている僕も同じ。この投稿は自戒を込めて書いています。
情報化社会の表面・・・テレビCMを観て、サービスを申し込むなんて昭和チックで、企業からカモとして認識されるようなことがあってはいけません。「このサービスを利用すれば、省人化ができる」なんて言うのは、それまでアナログで行っていた手順と導入するサービスの相性が奇跡的に合った場合のみで、多くの場合、サービスの想定している手順と合わず、これまで問題なく運用して来た手順を、導入するサービスの手順に変更しなくてはなりません。そのエネルギーは膨大で多くの人に負担をかけます。
そもそも、業務の手順を規定していなかった場合は悲惨です。従業員が各々勝手な手順で、申請書を作り、提出していた場合、決められた手順にする労力は計り知れません。各々で違う質問が出て来るのです。さらに、使い慣れないシステムを利用するのは、ストレスでしかなく、誰も得をしません。得をするのは、サービスを提供する企業だけ。
DXというのは、決められた手順がある余裕のある会社が、コンピュータを使うからメリットがあるのです。属人化が進んでいる中小企業でDXを導入するのは、地獄でしかありません。まずは、日頃行っている業務を書き出し、手順が確立している業務を見つけて見てください。手順が確立していない業務はDX化には向いていません。まずは手順を確立しましょう。この順番を間違えると膨大な時間とストレスに追われ、使うはずのシステムに使われる本末転倒な話になってしまいます。
DX化で解決なんてことはありません。