hiramesのブログ

サラリーマンを辞め、起業をするまでの軌跡

年功序列、終身雇用が保証されていないとサラリーマンはツラいだけ

僕はサラリーマンとして働いている。最近、働くことに違和感を抱いている。違和感を抱いていると言うと、ちょっと違う。なんというか、このまま、サラリーマンとして、会社に将来を託して良いのか・・・と思う。高度経済成長期の頃のように、年功序列、終身雇用が保証されていれば、僕は会社のために尽くすことを厭わないと思う。だけど「どう考えても無理じゃね?」と僕の中の僕が問いかけてくる。会社が従業員の将来を考え、最期まで面倒を見てくれるなんて、夢のまた夢・・・。

もし、会社が従業員のことを思ってくれているなら、もっと給料を貰っているハズだし、有休も消化しているハズだし、上層部だけじゃなく、全ての従業員がやる気を出しているハズだ。

僕は、年功序列、終身雇用が悪だとは思っていない。ある意味、日本人に合っているシステムだと思っている。この日本らしい雇用体系が、諸外国が驚く日本の高度経済成長を支えていたとさえ、思っている。僕らの親世代・・・団塊世代は、間違いなく、会社のために身を削り、馬車馬のように働き、その対価として給料と労いを得ていた。働いた分、会社も経済も発展させていると実感を得ることが出来ていた。少なくとも、今のサラリーマンより、働き甲斐を感じていたと思う。なにせ、給料が目に見えて、増えた時代だもん。会社に貢献した分だけ、対価が払われていた。

僕は現在、四九歳。バブルに浮かれた大人たちが楽しそうに活躍するトレンディドラマを見て、憧れていた世代だ。だけど、社会に出てからはずっと景気が悪く、給料は上がらず、会社からの恩恵は皆無だった。いつ、会社が潰れるか、いつ、リストラに合うか、何も信じられない。会社を信用することなく、会社に期待することもない。そんな時代に自己犠牲してまで、会社のためにガムシャラに働くことが正義だとは思えない。

年功序列で給料が上がっていれば・・・会社に貢献した分だけ対価が払われていれば・・・こんな気持ちになることもなく、何も疑わず、何も文句も言わず、定年まで会社のために尽くす。だけど、退職金を貰えるのか、そもそも僕が定年を迎えるまで会社は存在するのか、働けど働けど、給料が上がらない三〇年・・・もちろん、新卒の時よりは給料は上がっているけど、四九歳の部長職としての責任、仕事量に見合った給料かと言ったら不満である。

「今は不景気だから、景気が良くなったら還元する」と言われ続けた三〇年。まるで、倦怠期の夫婦のように溜まった不満が爆発し、最近よく聞く、熟年離婚・・・まるで、子供の独立と一緒に冷めきった夫婦仲を清算する熟年離婚をする夫婦のように、会社との関係を終わらせ、新たな人生を歩みたくなる。熟年離婚を突きつける女性の気持ちがよく分かってしまう

会社に人生を託すことに違和感を抱きはじめた僕は、来年の誕生日に起業する。とりあえず、起業に向け行動する。