hiramesのブログ

サラリーマンを辞め、起業をするまでの軌跡

終身雇用で定年を迎えられる先輩たちは幸せだ

幼かった頃、定年退職の年齢は五五歳だった記憶がある。ちょっと調べたら、僕の記憶は正しかった。一九八〇年代までは、五五歳定年が主流だったようだ。昭和五〇年・・・一九七五年生まれの僕が小学生の頃、祖父が定年を迎えたので、すごく記憶に残っている。たまたま、祖父が夏生まれで帰省中に定年退職を迎えた。黒塗りの高級車で送られ、誇らし気な祖父を家族全員で迎えた。

二〇二四年現在、定年年齢は引き上げられている。「 高年齢者雇用安定法」では、定年制度を設ける場合は、定年年齢を六〇歳以上としなければならないそう。そして、その高年齢者雇用安定法が二〇二一年に法改正され、六五歳までの雇用、七〇歳まで働かせることが努力義務にされた。

おそらく、現在五〇歳前後のサラリーマンは、残り二〇年、社畜として生きることになる。それって嬉しいことなのか?

五五歳で定年を迎え、八四歳まで(正確かは定かではない)年金で悠々自適に生きていた祖父の方が幸せだと僕は思う。

定年年齢の引き上げは嬉しいのか?

どんどんと定年年齢が引き上げられているが、これはサラリーマンに取って嬉しいことなのか。終身雇用を望んでいるサラリーマンって多数派なのか。色々と疑問が浮かんでくる。

四〇年近く給料が上がらず、夫婦共働きをしなければ生活が出来ない世の中で、それでも会社にしがみつきたいと心の底から思う人間ばかりなのだろうか。少なくとも僕は、仕事・・・仕事というか会社に勤めたくはない。給料を貰うため、生活のために仕方なくサラリーマンとして働いている。後二〇年もこんな生活を続けたいか。答えは否。秒で否定する。

僕は定年年齢を引き下げて欲しい

定年年齢と会社の存続年数

この終身雇用制度、定年制度は、会社の存続を前提としている。二〇二四年現在なら良い。会社が存在しているから。だけど、二〇年後に会社は存続しているのか・・・。

ちなみに、我が社は残り数年で半数近くの人たちが後期高齢者になる・・・つまり、大量退職を迎える。そして、これまで育成をしてこなかったツケが回り、下の世代が育っていない。さらに、仕事が出来る人間は、早期脱出を検討し始めている。端的に言えば、僕ら世代が定年を迎えるまで会社が存続することはない。もちろん確率の問題なので、もしかしたら存続して、ニッコニコで定年退職できるかも知れない。会社は最期まで面倒を見る体力があるか・・・ないようにしか思えない。

ちなみに、会社の存続率は、三〇年経つと0.025%といわれている。 つまり、創業から三〇年で、99%を超える会社が存続できていないというのが現実。

ヤベェだろ・・・。

終身雇用と定年退職は夢だ

終身雇用で定年を迎えるか、会社が潰れるか、どちらが早いか、なかなかのギャンブルである。サラリーマンとして安定した生活・・・僕らの親世代の幸せは崩壊した

五〇代になって急に会社が潰れたら、路頭にまよう。路頭に迷うどころではない。退職金どころか毎月貰える給料すらなくなる。とは言っても五〇代だと転職も難しくなる。

定年を迎えるまで、会社が存続するように祈るしかない