hiramesのブログ

サラリーマンを辞め、起業をするまでの軌跡

DX化の波がやってきたヤァヤァヤァ

困った。我が社にもDX化の波が訪れた。毎度のことだが、ワンマン社長のひと言で急にシステムを入れることになる。社内唯一の情報システム部門である僕は、戦々恐々としている。何よりも平均年齢六〇歳近い我が社は、スマホやパソコンの操作に疎い人間ばかりで、DX戦闘能力が低すぎるのである。そもそも、経営上層部もパソコンではメールとネットで四苦八苦しているのに、ビッグデータ、AI、IoTのデジタル技術を駆使する姿など想像できず、結局は「使えねぇ〜」と諦める姿の方が容易に想像できる。

我が社の現状を伝えておこう。つい最近、世界を席巻した流行病前まで、勤怠管理、出張申請、経費清算、各種申請は、基本的に手書きで行っていた。基本的にアナログの書類が社内を飛び交っている。最近やっと、エクセルで申請を行う人も出てきたが、おそらく日本企業のスタンダードである申請者印、承認印は、もちろんハンコである。つまり、紙、印刷物が唯一の原紙として認められている。電子帳簿保存法で、電子でもらった書類は電子保存をするというルールも、いまいち理解せず、印刷をして承認印を押す輩が後を立たない状態である。何よりも、このアナログな手順で何も問題はない。もちろん、電子帳簿保存法などの法的に求められるもの以外は、アナログで何の問題なく、業務は回っているのである。というか、アナログだから、ファジーに、そして華麗に手順を誤魔化しながら回っているのだ。

DX化を進めると、今行っている手順の矛盾や非効率な点が炙り出され、根本的な業務手順を変えなくてはならない。それがDXの目的のひとつであるのだが、平均年齢六〇歳、三〇年以上も続けてきた手順を変えることへの反発は、想像を絶する痛みを伴う。そして、全ての矛先は情報システム部門の僕に向けられるのが必至である。この投稿に書いているように、僕はDX化への反対を表明しているが、ワンマン社長のひと言と令和の現代では絶滅危惧種である上司が白といえば黒でも白であるという絶対服従イエスマンである経営上層部からの圧力で、DX化が激流のごとく、流れ始めた。

そもそも、コンピュータなら何でもできると思っている経営上層部は、パソコンもスマホも使いこないしていない。何よりもの懸念事項は、スマホのLINEも使えない平均年齢六〇歳の我が社の従業員に何を求めても、拒否反応を示すのがオチである。そして、社内で唯一である情報システム部門の僕の元に、まるで駆け込み寺のように助けを求めてくるのが目に見えている。

本当に困った。